Gold Key Co.,Ltd

コラム
COLUMN

コラム詳細

サラリーマン投資家、現金で初投資 /おおや倶楽部


1階 before

1階 after

洗面台はリビングに設置することになったが、洗面台奥の扉にはトイレを、さらにその奥の引き戸内を洗濯機置き場と脱衣所、浴室として生活動線を確保した



家主の会、大阪生野共同住宅組合(通称、おおや倶楽部(大阪市生野区))は2月25日、「戸建て物件リノベーション完成見学会」を開催した。参加者は7人。

 場所は大阪府門真市内。京阪本線「西三荘駅」から徒歩5分の場所に位置するロフト付き2階建て木造の築35年。建物は会員であるサラリーマン投資家の山田太郎さん(仮名)が初投資した物件だ。山田さんは物件について「改修すれば十分活用できると感じた。大阪中心部まで電車ですぐに出ることができたり、大手電機メーカーが近くにあったりと立地的にも問題ない」と話す。



戸建て物件リノベ行い、見学会実施



元の間取りと、リノベーション後の間取り図


元々の間取りは4DKで、3LDKにリノベーションした。1階は、玄関から入ってすぐにダイニングキッチンがあり、その奥に和室があった。部屋の仕切りを取り、1室に改装した。元の間取りでは、浴室と脱衣場、洗面、トイレが狭小スペースに納められ、使い勝手が悪かったため、生活動線を意識してトイレの入口を変更した。これにより、室内洗濯機置き場の確保ができ、脱衣所も広く取れた。 一方、2階は間取りを変えず、クロスの張り替えや畳表替えなど表装のリフォームのみ行った。

 見学会では、会員から「カーテンレールは二重にしたほうが良い」「戸車を交換をしたほうが良い」などさまざまな助言がなされていた。山田さんは「自分では考えつかなかったアイデアを得た。できる限りアドバイスに従って進め、早く入居してもらえるよう努めたい」と話す。



きれいになったと同時に生活しやすいように工夫した


購入費は390万円。改修費は220万円掛かった。火災保険などトータルで700万円ほど。すべて現金で対応したという。家賃想定は6万5000円。礼金2カ月で募集する予定だ。

 大阪生野共同住宅組合(おおや倶楽部)は今年で60周年を迎えた。昭和30年代後半、消防署が集合住宅の増加に伴う火災発生件数の増加により、防火管理体制を円滑にする目的で、家主の有志が設立した団体。



ライター:加藤有里子
okiruy:https://okiruy.com/