Gold Key Co.,Ltd

コラム
COLUMN

コラム詳細

ガレージハウス 愛車を眺められるよう床の一部をスケルトンに

ガレージハウス 愛車を眺められるよう床の一部をスケルトンに

㈱アイ・ディー・シー(大阪府吹田市)山口卓二社長
〇ガレージハウス賃貸「パロス GT 江坂」
〇室内の様子。キッチン中央の床に強化ガラスを採用
〇浴室:広々とした浴室
〇車庫内:収納できるよう、棚を設けている

近年、賃貸住宅でも増加傾向にあるガレージハウス。今回紹介するのは㈱アイ・ディー・シー(大阪府吹田市)が管理する「パロス GT 江坂」だ。
2018 年 12 月竣工の同物件は空室期間があってもすぐ入居が決まるという。
場所は大阪メトロ御堂筋線「江坂」駅から徒歩 15 分。関西では馴染みあるいわゆる、北摂※で、「住みたい街ランキング関西 2022」(リクルート SUUMO)にもトップ 10 入りしている。
建物は木造 2 階建て全 3 戸。間取りはロフト付きの 1R。専有面積は 64.46 ㎡(うち車庫は 22.7 ㎡)。
一般的な造りだが、部屋から愛車を眺められるよう床の一部に強化ガラスを採用している。個人資産で所有する同社山口卓二社長は「特注で費用は掛かったが遊び心で導入した」と苦笑い。スケルトン仕様と車好きばかりが暮らしているかと思いきや、そうでもない。経営者が事務所や作業所として借りるケースが多いそうだ。「車庫スペースに資材など置くことができ、荷物の運搬がしやすい。新御堂筋もすぐ近いため、オフィス利用はあると想定していた」(山口社長)。室内設備には 3 口コンロや、1216 のユニットバス、浴室乾燥機を設けるなど高スペックにしている。これらも入居者である経営者が料理をしたりくつろいだりできるよう配慮したという。
アパート建設予定が設計ミスでとん挫に…
順調に稼働している「パロス GT 江坂」。だが、計画ではガレージハウスではなく、8 戸のアパートを建設する予定だった。のちに共同住宅が建てられないことが判明。プランを練り直した結果、ガレージハウスにした。「土地を購入し、建っていた長屋も解体して進めていたのに出鼻をくじかれてどうしようかと思った。採算が取れているので、ガレージハウスという形にして良かった」と振り返る山口社長。竣工してすぐの募集時は家賃設定や、仲介会社への告知不足もあり入居に苦戦したが、その後は満室に。現在、退去のたびに家賃をアップしてもすぐ申し込みが入るほど人気物件となっている。同社のガレージハウス賃貸は「パロス GT 江坂」のほか、神戸市内にも運用。今後は大阪府箕面市にも展開する予定だ。



「パロス GT 江坂」物件概要
構造:木造 2 階建て(+ロフト)
総戸数:3 戸
床面積 64.46 ㎡+ロフト
賃料:18 万円
敷金/礼金:なし/2 カ月
鍵交換代:なし

ライター:加藤有里子