家具家電レンタル 大手から家主まで6,000件提供
てぶらでどっとこむ（福岡市）は家具家電のレンタルを手掛けている。
これまで大手メーカーから官公庁、管理会社、生協、家主など大小問わず5,000〜6,000件と取り引きしている。エリアは、首都圏、関西圏、九州、沖縄に拠点があり学生や単身用マンションへの導入が大半を占める。
同社が近年、提供件数、売り上げともに伸ばしているのがモデルルームの設営だ。
大手メーカーや官公庁から管理会社、家主からの依頼と大小問わず幅広く展開している。
ホームステージングで数年空室が1週間で入居者決まる
最近、提供件数、売り上げとも伸ばしているのがモデルルームの設営だ。ホームステージングとも呼ばれ、見栄えする空間づくりをし、販売や入居づけを促す効果があると言われている。同社では、賃貸住宅の空室や分譲・新築戸建てのオープンルーム、中古マンションの買取再販などさまざまな物件で活用されている。
賃貸住宅の場合、長年空室だった日当たりの悪いアパートや狭い部屋に提供することが多く、導入後1週間で、入居が決まることもある。
依頼のほとんどがリピーターというが、口コミで広がることもあるという。古賀武満社長は「ありがたいことに、不動産会社やオーナー同士の横の繋がりで当社を勧めてくれているようだ。『入居がすぐ決まった』『購入者が決まった』など空室対策や販売に寄与できていると思う」と自負する。
しかし、従来、モデルルームを設ける場合にはコーディネーター費や家具家電購入費、搬出後の保管場所など煩わしいことが多い。一方、同社では毎月定額制のいわゆるサブスクリプション方式で、月額1万円から提供している。
また、インテリアコーディネーターの資格保有者が家具から部屋を彩る観葉植物や雑貨などの搬入から設置、撤去まで行っている。余分な手間や費用を省くことができる。
導入の流れは、まず依頼者が電話やE-mailなどで連絡。その後、同社が間取り図や場合によっては現場確認を行い、見積もり書・発注書を提出し納品となる。鍵の施錠方法を事前に伝えておけば、立ち合いもなしで対応する。納品は最短で1週間。
コロナ禍でオンライン内見にも有効か
新型コロナウイルス対策に、空気清浄機やリモートワーク用の机・椅子も取り揃えている。「コロナ禍で、遠方からの内覧もいまだに難しい状況だと言える。モデルルームを設営して空室対策になってもらえたら」（古賀社長）。
同社は2004年10月創業。17年、株式会社オージーオーから分社した。現在、不動産事業をメインに手掛けるビジネス・ワンホールディングス株式会社（福岡証券取引所Q-Board上場）の100％子会社。
ライター：森山清一
てぶらどっとこむ
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